30代、ちょっと女ひとり旅してみました。カミーノデサンティアゴ800km徒歩の道

結婚をし主人の仕事の都合で退職。でも子供はいないから時間はある、だからなんだかモヤモヤした日々。自分自身で何かを達成したい!そんな時、ふと一人旅に出てみました。

(4日目)Puente la Reinaへの道 23.65km


カミーノ4日目。
靴を替えたおかげか、足がとっても軽い!

道も砂のまっすぐな道を進む。
天気はあいにくの曇りだけど、正直長時間歩くなら曇りが一番。
どんどん歩いていくと、ひまわり畑が登場。

・・・怖い。
枯れかけた彼らは、なんだかゾンビ映画やゴーストタウンの象徴みたいで。ピークだったらとっても綺麗なんだろうなあ。
8月13日〜14日以降はもう枯れかけてるから、ひまわりのピークはきっと7月後半から8月前半なのかも。もし季節を気にする方がいたら要チェック。
ずんずんと歩いていると、途中で大学生女子2組YちゃんとMちゃんと合流。
関西弁のとっても明るい子たちで、元気もらえる。一緒に行くことに。
山を越え、風力発電所があちらこちらに見える頃。
今回のカミーノで私が気になっていたオブジェを発見!

これこれー!

巡礼者の姿を銅で作られたもの。風に吹かれてなびいている感じが素敵。
本当に風が強かったの。あんまり長居すると、多分風邪引く。

ひととおり写真を撮り終え、満足しつつ歩くと目的地を指す看板が。

あとはひたすら下るのみ。
コンクリートや石畳が多くなってきたということは。。

ついたー!
Puente la Reina!!
スペイン語でPuenteが橋という意味だから、きっとどこかに橋がかかっているに違いない。あとで街散策の時見てみよう。

街並みは全体的に石造りで歴史ある雰囲気。
教会もとっても綺麗だった。

早速アルベルゲにチェックインしてシャワーを浴び、恒例の街散歩。
お肉屋さんとか、パティスリーもちゃんとあって住みやすそう。

街の奥まで歩いたら、ジャーン!川の登場。
そしてやっぱり橋がかかっていた。この橋が街の名前なんだね。
シンプルな街。でも素敵だな。

とっても小さな街だから、すぐに見終わってしまい暫し橋で休憩。

ちょっとだけ寝ようかなーとアルベルゲに戻ると、嬉しい再会。
彼女はアリーナ。カミーノの初日に出会ってから、ちょこちょこ一緒に話して仲良くなった子。敬虔なクリスチャンで、インターネットも全て排除して自らの力で歩いているタフな子。でもとっても柔らかい雰囲気で、おっとりしているし歩くスペースものんびりしているから、もう会わないかも。。。と思ってたんだけど、再会できて嬉しかったな。

あとは新しく出会ったのは、イタリア人のマルコとクリス。
彼らは30歳と年齢も近く、男ひとり旅を楽しんでいるらしい。
イタリアはカップル文化で、どこに行くにもカップルだったら2人一緒が一般的だから、私が結婚しているのに1人で来ているのを聞いて不思議そうな雰囲気だったけど。
旦那が私を一人でいかせてくれたことに対して尊敬している。と言ったらなんだか納得していた笑。

そして夜!
大学生の子たちYちゃんMちゃん、そしてKと一緒に夕食を作ろうという話だったんだけど。
アルベルゲの受付を手伝っているMマリア(白髪のダンディなおじさま)が、なんとトルティージャを作ってくれることに!

山口県とパンプローナ市が姉妹都市だからという理由でかなりの親日家の彼。全然知らなかったんだけど、こうやって色々と良くしてくれてありがたかったな。
料理の最中に、スペイン出身のオバさま達が集まってきてワイワイ。
賑やかなキッチン。

私たちもリゾットを作り、皆で乾杯!ワインもとっても美味しかった。
本当はお酒大好きだけど、次の日のこと考えたらあんまり飲めない。
もっと飲みたかったな。

夜寝る直前に一昨日であったフランス人親子と再会!
でも明日帰国するんだって。最後に出会えたことに感謝して記念に撮影。

フランス人の道。そしてひとり旅。はじめはどうなるかと思ったけど、だんだん知り合いも増えてきて嬉しいな。
まだ1週間経ってないのが不思議。

でもカミーノデサンティアゴに向かって行くこの道を選んでよかった。

(3日目)Pamplonaまでの道 20.25km


パンプローナまでは20kmほど。
6時には出発して、ゆっくりと歩く。
途中珍しく工場があり、田舎に似合わないネオンと煙におもわず足を止める。
車道を歩く道もあり、車はほとんど通っていなかったんだけど
登っている最中、左側車線を歩いていたら女の子3人組が声をかけてきた。

「そっちは危ないよ。車の進行方向と同じ車線で歩かないと。スピードある車が多いから、人が前方に見えてないとスピード落とせないでしょ。歩道ないときはこっちだよ」

と、登りの右側車線に誘導してくれた。
なるほど。あんまり気にしてなかったけど、カーブだったら危ないもんね。
ありがとう!とお礼を言って少しおしゃべり。

恒例のなぜカミーノ歩いているの?という質問をされたから

「自分で何かやり遂げたいっていうのもあるし、あと今はダイエットになるなって思ってる!健康的な体になりたいし痩せたい!」

と言ったら、同じ!私も痩せるために友達と1週間歩いてる!と笑いながら言ってた。その子たちは夏休みを利用して、一部の区間を歩いてるんだとか。
多分大学生くらいで、そういうコたちは他にもチラホラ見かけたから、カミーノデサンティアゴ自体、欧州では結構メジャーな女子旅なのかも。

日本だと、もちろん女子旅はあるけど。
歩く旅だったりバックパッカー的な女子旅は中々ないかも。
やっぱり日頃の疲れを癒す温泉だったり、買い物だったりキラキラしているお洒落旅が圧倒的に多い気がする。

健康のために、身体を引き締める旅を友達と一緒にめぐるのって素敵だな。自然での楽しみ方を日常的にやってるからこその発想かしら。
私も日本に帰国したら、友達と歩く旅行にいきたいな。

そしてもーね、彼女たちの歩くスピードの早いこと早いこと。
足の長さが違うんだろうな。羨ましい。。
ひとときの会話を楽しんで、カミーノ楽しもうねとバイバイ。

そうこうしているうちに、あっという間に夜も開けて
森の中に。

可愛い牛がいました。
うちの旦那は牛が大好きなので、写真を撮って後で送ってあげようとパシャリ。
日本じゃ中々見ない種類の牛がチラホラ。

遠いけど赤毛の子もいるのよ。
ただやっぱり午後12時を過ぎると足が重たい。。
やっぱり靴が重いのがしんどい。。買い換えようかなあ。
と頭の中でぐるぐる悩んでいると、冷たい山の水が出現!

見るだけで癒されるこの恵み。
本当は靴を脱いで足をつけたい!という気持ちをグッと我慢。

我慢して歩くと、最後にドネーションの休憩スポットも出現!
おひげの素敵なおじ様が管理していました。なんていい人。

彼はなんどもカミーノを歩き、今ではボランティアをしているとのこと。寄付(ドネーション)で成り立ってるから、気持ち寄付してあげてね。

私も寄付をして、オレンジジュースをいただきました。
あー疲れた体に染みていく。。
痛んだ足も少し元気になったかも。。

こういった場所が自然と確保されていくのって、キリスト教ならでは特徴な気がする。困っている人や、持たざる者に与えよ、的な。
宗教は詳しくないけど、でもそういうのに関係なく自然と親切にできる人でありたいな。

とか色々考えて歩き、なんとか足の痛みをカバー。
(何か考えてないと本当に足が痛かったの。。。)

そしてついに!

Pamplonaに到着!!
パンプローナは綺麗な街並みで、カミーノのフランス人の道の中で最初の大きな街。城壁にも囲まれ、14世紀の建物も残る歴史ある街。

そんな綺麗な街でも、足が痛すぎて。

まずは荷物を下ろさなきゃ街歩きもやってられん。
すぐにアルベルゲへ向かう。
そして道すがら これも天の助けかしら。靴屋を発見!
あーもう、こりゃ買うしかないだろう。

「カミーノ歩いてます。でも靴が重くて足がしんどくて。。カミーノ用の歩きやすい靴お願いします!助けて」と懇願。

おじさん、少し考えて

「あー、君の履いている登山靴は山にいいけど、カミーノは長時間歩くでしょう。軽くて、通気性が抜群に良いのがおすすめだな。負担少ないよ」

と、スニーカーが出てきたw
けどこれ、おじさん大正解。なんかもうね、履いた瞬間快適すぎて。一生分感謝!迷わず速攻買い!
お値段もお手頃。50ユーロとかだったかな。
使わなくなった登山靴は、カバンにくくりつけ。
いったんはお疲れさまでした。

軽い足で、気持ちも上がり13時ごろにアルベルゲに到着。
クレデンシャルのスタンプも順調。可愛いよね。

シャワーも浴びて、街に繰り出す。

この3日間経過して思ったのが、13時ごろに街についてアルベルゲにチェックインしたら空いているし。シャワーも混んでなくて最高だなと。
もし15時着だと混んでるんだろうな。
今のところ順調。

そしてこんな絶景を見ると、やっぱり疲れも飛ぶなー。
教会もたくさん見て回ったけど、やっぱりお酒が私を呼んでいる。。。

いそいそとバーへ。

「ウナ セルベッサ エ トルティージャ ポルファボール」
(ビールひとつとスペイン風オムレツください)
と、覚えたてスペイン語を使ってみた。
確かこれで5ユーロとかそのくらい?とにかく安いよ、スペイン。
あと、セルベッサ=ビール。
ビール党の私はこの単語を生涯忘れないでしょう。

最後に食後のジェラート。
チョコレート濃厚でおいしー!

ダイエットも含めての歩きだったはずだけどな。あれ。
でもたくさん歩いたもんね。問題なし。

(2日目)Zubiriまでの道 21.34km


2日目の朝。
アルベルゲにあった銅製の巡礼者の置物を眠い目をこすりながら見て
心の中で、行ってきますと挨拶。
今日も無事に歩けますように。

6時に歩き始めて、始めは暗かったんだけど
Burgueteの街に着く頃には、徐々に明るくなってきた。

カカシの代わりなのか、とってもおしゃれなオブジェ?も発見。
ヨーロッパの人の発想や遊びゴコロは本当に参考になる。
Zubiriまでの道のりは6つの街と村を越えていくんだけど、
森の間を通って歩く道もあり、個人的にカミーノで好きな道のひとつ。

森林浴という感覚もあったけど、登り坂も続いたことで地味に足に響く。
やっぱり、登山靴で歩いているとシッカリしているけど
背負っているリュックが重いから足シンドイかも。。

もう少し軽い靴にすればよかった。。。

と、心が挫けかけた時に、山道も終わり道路が出現。
道路を渡った先にはカフェが!

オレンジジュース(スペイン語でナランハ)を飲んで生き返り。
ひと休み。

そしてまたしばらく歩けば、Zubiriに到着〜!

橋がかかっていて、透き通った川がキレイな小さな町。

みんな疲れた足を川につけて冷やしている。
水遊びもしてて、とっても楽しそう〜!
でも、まずはアルベルゲ確保が先。到着はちょうど1時ごろ。
ちょうど狙っていた公営アルベルゲが受付はじめたところ。
無事に寝床も確保。シャワーも浴びてスッキリ。

今日は大部屋。二階のベッドは登る時辛いけど、見晴らしよし。
でも夜ね、、いびきの大合唱でビックリした笑。
みんないっぱい歩いたね。疲れてたね。

お昼は昨日少し挨拶していた神戸からの女子大生2人組と、
ひとり旅中の埼玉からの男子学生と出会い。
みんな泊まる場所も一緒。一緒にご飯つくろ〜!
ということで、みんなに混ぜてもらい、ワイワイお昼ご飯を作る。

フランスパンも安いし、生ハムにチーズ。
お茶漬けの素があったので、パスタであえてみたり。
和洋折衷。美味しければなんでもあり。

そしてスペインはビールが安い!これ美味しかったな。
食べ終わったら、ベットでひと休み。

それから念願の川〜!

この透明度。ビックリした。
ところどころに小さな魚も。

石の上に座ってぼーっとしている人も居たり、歌っていたり。
思いおもいに過ごしているのをみて、この先のカミーノがますます楽しみに。

夜ご飯は、6時ごろにサラダとモツ煮。
この牛もつ煮!トリッパ?缶詰で温めるだけだけど
本当に美味しかった。欧州は案外、臓物を食べる文化があって
個人的にはビックリ。余すところなく美味しく命を頂いてますね。

まだまだ道は続く〜

(1日目)Roncesvallesまでの道 25.20km


ホタテ貝の指す方向に向かって歩く道。
(ビーチサンダルなのは町歩きを楽しんでいたから)
ちなみに私が歩き始めたのは8月10日。

サンジャンピエドポル に到着したら
まず向かうのはクレデンシャルを発行してくれる場所。

バイヨンヌから電車に乗った時から、すでに周囲はカミーノを歩きにきた人で溢れているので、そのまま皆についていけば難なく到着。

(Googlemapだと”Les Amis Du Chemin De Saint Jacques”と検索したら出てきます。)
ちなみに着いた時はちょうどお昼休み中で営業していなくて。
開くのを待っている間、隣にいたベルギーのお姉さんグリッタに出会い、少しだけ世間話。
(スペインはお昼休み中、お店自体が営業していないケースが多いので
時間には気をつけたほうがいいかも。)
グリッタは日本で働いた経験があって、銀座のマネケンで働いていたとか。
ただやっぱり日本の接客方法とか、性格的に合わない部分も出てきて
メキシコに移動し働き、今は国に帰って金融の仕事しているんだと。
休みが年間で4週間とれるけど、一気に取る人は流石に居なく。
でも、どうしてもグリッタは800km歩きたかったから、
思い切って全部休みをくっつけたんだとか。

色んな国の働き方を聞けて面白かったな。
また道中で会そうだね、とその場はバイバイ。

カミーノは、こういった小さな出会いを積み重ねて、
どんどん仲良くなっていく感じ。
ちなみにクレデンシャル(巡礼パスポート)はこちら。

宿に泊まるときや、カフェ、バーに立ち寄った時にスタンプを押してもらえるの。
自分の巡礼の軌跡を残すことができるって素敵。
そしてスタンプラリーなんて、子供の時以来でワクワク。
英語で説明を聞いて、最後についに念願のホタテ貝もゲット!

カバンに付けると、いよいよ旅が始まるって感じ。


街の雰囲気は本当に綺麗で、ここだけに観光に訪れても良いくらい。
クレデンシャルを貰った場所で、アルベルゲ(宿舎)の書かれた紙と
カミーノデサンティアゴの全体的な日程見本、山の勾配が書かれた地図を貰ったんだけど
私はBuen Caminoのアプリをインストールしていたので周辺の宿事情を調査。
アプリはこんな感じ。

こうやって値段と評価、洗濯機の有無などがわかるので大変便利。

自分の位置と同時に、どこにアルベルゲがあるのかもチェックできるので迷子になる心配もなかったな。

ちなみに上の画像にある、黄色いラインがカミーノの巡礼路。
初日泊まったアルベルゲはBuen Camino Hotelではないけど
基本的にどこもこんな感じの上下簡易ベッド。

寝る場所は割り当てのケースだったり、早いもの勝ちのパターンだったり。
もしもお年寄りがいたら率先して自分は上のベッドを選ぶようにしましょう。

ちなみに余談ですが。
なんでも、サンジャンピエドポル には評判のいい有名な?アルベルゲがあるようで。
夕飯をみんなで食べて、お互いの自己紹介をして親睦を深めるんだとか。
グリッタが教えてくれたんだけど、どこか忘れちゃった。
気になる人は探して見てね。
(私はビビリなので、初日は静かにスタートすることを選びました)

さて、いよいよ明日からピレネー山脈越えの大仕事。
ご覧のとおり、かなりの急勾配。

ひたすら山登り。

早朝5時に起きて、朝ごはんを食べて5時30分に出発。
靴擦れ防止に、しっかりとワセリンをヌリヌリ。
もちろんあたりは真っ暗だったけど、綺麗な朝日が見れました。

写真はあまり撮らずに目に焼き付けていたので、
日が昇りきってからのものを。

キレイでしょうー!でも、それ以上に!!
本当に気持ちいいくらいの登り坂。

どうだ、これでもか!と攻めてくる。

まだ筋肉がついていない弱い足には、キツすぎる。。。
そして至る所に、放し飼いの羊と牛の群れ。牧場臭。うんち。

うんち、うんち、うんち。。。には初日でもう慣れたな。

自然に還るものですものね。はい。

足も鼻もモゲそうだったけど、景色も綺麗だし、周囲に動物がいるだけで
なんだか海外に来たなー!という気持ちが最高潮。テンションが上がる。

そして
追い越された人や、追い越し間際に

「Buen Camino!(いい巡礼をね!)」

と声を掛け合い、それがまた励ましの言葉だから、
言うと楽しい。聞くと嬉しい。

この言葉を言うだけで、元気が出てくる。

はずだった……

と言うのも、正午を過ぎたところから足が本当に重くなって。。
足が前に進まない。進んでも一歩がかなり小さい。
どんどん追い抜かされていく。。。そしてちょっと心配される。

やばい、死ぬかも。。。。

そんな時、同じペースで歩いている人を発見。

はじめは挨拶だけ。
そして追い抜き追い越されを2回ほど繰り返し。
3回目でお互い可笑しくなって、笑い合い、
ちょっとだけ元気が出てきて雑談。

彼はイタリア人のアルフレッド。
大体初めて会った人との会話は

「調子どう?足は大丈夫?」
「今日は何時に起きたの?何時から歩いてるの?」
「出身はどこの国?」
「仕事は何をしているの?」
「どうしてカミーノを歩こうと思ったの?」

と言うかんじで進んでいく気がする。
そこから会話が進んだり、なんとなくフェードアウトしてバイバイしたり、出会いと別れはそれぞれ。

彼はカミーノを歩いているのは、妹さんの体調が悪いみたいで。
彼女がよくなるようにと、自分と家族の健康を祈願しながら歩いてるんだって。
本人も足がそこまで強くないから、無理なく休みやすみ。

なんやかんやでペースが一緒だから、
途中無言になりながらも結局本日のゴール地点、
Roncesvalles(ロンセスバリェス)まで一緒に歩くことに。

ヘトヘトになりながら、なんとか14時30分から15時くらいに到着。

アルベルゲで受付を済ませて、シャワーを浴び、洗濯物を洗い干す。
このルーティンをこの先30日ほど、カミーノが終わるまで続ける。

自然と洗濯物を洗うレベルも上がり、
最終的には手洗いマスターになりますので、頑張りましょう。

日本人あんまりいないかなあと思ったんだけど、ここで1組の大学生女子と出会う。とりあえず挨拶のみ。日本人に会えて嬉しかったな。

庭でボーッとしていると、またアルフレッドと再開。
お酒飲みに行くということだったので、一緒に行くことに。

かあーー!
運動の後のビールが本当に美味しいー!!

彼もいい笑顔です。
ご馳走してもらいました。

そのままの流れで、夜ご飯も一緒に食べることに。
メニューという巡礼者が食べるコース料理があって、値段も通常よりリーズナブル。基本的に、サラダかスープかパスタ、メインの肉か魚、そしてワインか水を選べるかんじ。とっても栄養抜群。
値段は忘れちゃったけど€12〜20の間かな?
時々€10以下のメニューもあり、場所によりマチマチ。

たまたま休んでいたフランス人の母娘の2人とも意気投合し、4人でディナー。

私はお魚が食べたくなって白身魚を選択。
美味しかったな。

10時には就寝して、明日は6時起き。
運動して早寝早起き。

あー、なんだか本当に。とっても健康的!

(事前準備)カミーノデサンティアゴまでの飛行機のチケットや荷物。


カミーノに実際に行こうと決めたのは、
出発の3週間前。

体力づくりは特にせず。
昔から山登りは好きなタイプだったからなんとかなるかなぁと(もちろんそんな考えは甘く、後日筋肉痛で苦しむことに)

とはいえ、まずは行き方がわからなければ仕方ない。
とりあえず自分で全て予約取ってみようと思い

スカイスキャナーでフライトをチェック。
www.skyscanner.jp

パリのシャルル・ド・ゴール空港からバイヨンヌまで行き
そこから電車でサンジャンピエドポル へ向かうルートを選択。
帰路は、マドリードまで高速鉄道で向かいマドリードから帰る方向に。

(Googlemapに街の名前を入力して事前に★星マーク済)

色んな人のサイトを参考にしてから
日数もだいたい余裕を持たせて34日で歩ききる計画に。
移動の日数も入れると合計で40日にしました。
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f:id:pooonpoco:20190516145550p:plain
(結果的になんと30日で歩ききったので最後はポルトガルまで足を運び、ポルトガルとマドリード観光の両方をする余裕も持てました。帰りの飛行機は予約する必要はあるけれど、マドリードまでの高速鉄道に関しては歩ききる日数が読めないため、現地購入で問題なし)

旅の最中に使ったアプリは以下の5つ

*WhatsApp(カミーノの最中で友達になった人との連絡手段)
*Omio(英語:ヨーロッパ全土の移動手段がバス、高速鉄道、電車検索予約できる)
*Buen Camino(英語有料:フランス人の道を購入。現地情報や道順も全て網羅されているので迷子にならないですむ。GPSで自分がどこにいるかもわかるためかなり便利。Googlemapでもいいけどこのアプリはカミーノ用だから本を持ってくるよりも手軽で、かなり役立った!)
*Booking.comとHotels.com(カミーノが終わってからの宿探しに。カミーノを歩いている間はアルベルゲ*巡礼者専用の宿に泊まれるので予約は基本的に不要。安いホステルはBooking.comが豊富にあり、Hotels.comは少ない)

Omioアプリの使い方はいたって簡単。

日程と出発地と目的地を入力して

出てきた候補から、自分に合ったものを選択してクレジットで購入するのみ!

ちなみにバスはこんな感じ。
車内はWifiはついていて、携帯の充電もUSBででき、快適!

お値段もお手頃。
直前予約は高くなるけど、事前予約の場合は安いケースも。

(チケットはアプリのペーパーレスのチケットを見せても大丈夫)
今回、私は節約したかったので、夜行バスにして宿代を節約。

ただ、バイヨンヌからサンジャンピエドポル までの電車は
本数が少なかったのか、9時についても結局12時近くまで来ず2時間ほど待ちぼうけ。

でも、それが緊張をほぐすにはもってこいで。
これから始めるカミーノに想いを馳せ、過ごすことができた
とっても素敵な街でした(バイヨンヌの教会は世界遺産でもあるらしいので是非訪れてみて下さい!)

さて、肝心の荷物ですが
私は40Lのリュックに

・運動用のTシャツ2枚
・短パンと長ズボン(結果的にほぼ毎日短パン)
・下着2枚ずつ
・靴下2足
・町歩き用のワンピース
・ワセリン
・ユニクロのウルトラライトダウン
・ヘッドランプ
・貴重品を常に持ち運べる小さい斜めかけポーチ
・ビーチサンダル
・登山用のステッキ
・寝袋
・日焼け止め
・化粧ポーチ(歩いてる最中はスッピン。誰も気にしない)
・登山用の雨具上下(最後の山越えの時に雷が降ってきたから持ってきて正解)
・U字フック、空の水筒、エコバック
・日記帳にスペイン語の本(スペイン語の本は要らなかったかも。。)
・歩いている最中に食べる飴
・登山靴(*これは失敗した!登山靴じゃなくトレイルラン用の軽い靴がおすすめ!私は結局現地で普通のスニーカーを買い換えましたw)

合計約7kg

寝るときは、次の日に歩く格好で寝て
起きたらすぐ出発できるようにしてました。

それでも道中色々捨てて、結果的に6kg程度かそれ以下に。
荷物は軽いに越したことないし
シャンプーも現地購入できるから(髪も体も洗えるアロエマークのを使ってる人も多かったかな)心配せずに。


必ず出発前に重さチェックしてね。

さて、いよいよカミーノへの道。

カミーノデサンティアゴ(女ひとり旅への決意とはじまり)

女ひとり旅。
なんだかとても魅力的な響き。

ただ、
女性ひとりでやるのはちょっと勇気がいるかも。
もちろん、旅先の治安状況もなんだけれども、精神面が特にね。

例えるならば、
初めてひとりで外食した時のような
ちょっと人目が恥ずかしいような、でも少し誇らしいような。
そんな気持ち。

でも、一度経験したらあとはもう慣れっこ。
ひとりカフェもファミレスも居酒屋も、なーんてことない!

ひとり旅も踏み出してしまえば、案外どーてことない!
不安なのは最初だけ。

もし今なにかやって見たいと思い悩んでいることがあったのならば
まずはやってみて良いと思う。
理由なんて人それぞれだし、むしろ人に無理やり説明するための理由は
いらないかもしれない。
正直自分の人生だから、誰よりも自分が納得すればそれで良い。

行動したことで、少しだけ違う世界が見えてくるかも。

さて、そんなこんなで。
初めてのひとり旅。しかも海外。
私も不安だったけれども、
今しかできないことに挑戦したくて、やってみた!

どのくらいの期間かというと40日間。
フランスのサンジャンピエドポルから、スペインのカミーノデサンティアゴ(Camino de Santiago)までの徒歩で800km。
スタンプラリーのように巡る道。

なぜこれを選んだかと言うと理由は単純。

⒈自分の身体ひとつだけで何かを達成してみたかった。
⒉ずっと独りは寂しいから、旅中に色んな人と出会いたかった。
⒊治安も比較的安心できそうだったから。

そしてこのカミーノ(*Camino スペイン語で道という意味)

初めて聞いた人にイメージをしやすく説明すると、
日本のお遍路のような感じ。
私自身も、知らなかったんだけれど。親友がお遍路に行った際にスペインにもあるらしいという話をしていて。なーんとなく、頭の片隅にポツンとあった。
それを思い出したのがキッカケ。

正しくは、聖ヤコブのお墓まで続くキリスト教徒の巡礼路で、教会などを巡りながらスペインのサンティアゴという街まで歩く道。

*これがゴールの教会。皆、ココを目指すので自然と仲良くなったり。
(写真は到着して2日目のやつ。達成感満載の写真は最後の記事にて。)

面白いことに、ココに続く道は他にも沢山。
ホタテ貝がトレードマークで、その描かれている線の数の道があるとか。
ポルトガルから続く道や、欧州各国、それぞれの国から続いているものもあったり。

そんな中、私が選んだのは

「フランス人の道」"French Way"

もっとも代表的で、初心者でも歩きやすいと言われている路。
カミーノを初めて歩く人がいたら、私はこの道がオススメ!

次回以降は、サンティアゴまでの道のりや
面白かった思い出とかを綴ります。

このブログが、ひとり旅をやってみたいという人の参考になったり、
読んだ人が楽しく旅をしている気持ちになってくれたら良いな。




それでは最後に、少しだけ自己紹介を。

興味のある方だけどうぞ。


私はいわゆる21世紀の今では珍しい専業主婦で
少し前まで企業に勤めていました。

結婚後も働くつもりでいたけれど、
夫の会社の都合で勤務が難しくなり退職。
退職金は少ない100万円。せっかく自分で築き上げたこのお金。
使うなら自分のために使いたいなあ。。。と。

そして、しばらく結婚して新居にひとりで
ずーっと過ごしていると
社会との繋がりがポッカリとなくなったようで。
なんだか心のモヤモヤが募っていく日々。

あれ、私ってこんな人生でいいのかな。
仕事していた時の方が達成感もあって、
辛いこともあったけど、充実感はあったなあ。みたいな。

そうこう思っているうちに、

主婦だからって夫のケアを常日頃やる必要はないんじゃない?
お互いに自立した大人なのだから、自分でもできるし。
稼いでいる範囲でうまくやれば良いはず。
とモヤモヤはどんどんピークに。

そして、ふと思ったのが
もしも仮に私が家にいなければ、
夫もひとり独身の気分で自由で気楽な時間を楽しむことができるし。
一石二鳥じゃない!

だから自由な時間を
ひとりで過ごすことは絶対に悪いことじゃない!

今だからこそ。今しかできないことをしよう!
(もしも子供ができたら、また環境は変わってしまうしね)

と、退職金の一部を元手に、ひとり旅に出かけることにしました。
夫婦とはいえ、お互い自分の人生を歩んでいる。

好きなことをやって、笑顔で報告しあって
帰国した時に幸せな顔を見たら、相手に対する愛情が深まったり
あー、この人と結婚してよかった。
とか。そんな風に思えたら素敵だよね。

何はともあれ、まず相手(家族)を信頼すること。
それが一番。

幸運なことに、私の夫はひとり旅に賛成派で。
最後まで快く見送ってくれました。
(むしろ、あまり心配もされなかった?そこは不満。)

とは言っても、いろんな家庭環境があると思うので
夫婦や家族で話し合ったり。

自分の責任範囲内で
しっかり楽しむことが、カッコイイ大人旅。