30代、ちょっと女ひとり旅してみました。カミーノデサンティアゴ800km徒歩の道

結婚をし主人の仕事の都合で退職。でも子供はいないから時間はある、だからなんだかモヤモヤした日々。自分自身で何かを達成したい!そんな時、ふと一人旅に出てみました。

(3日目)Pamplonaまでの道 20.25km


パンプローナまでは20kmほど。
6時には出発して、ゆっくりと歩く。
途中珍しく工場があり、田舎に似合わないネオンと煙におもわず足を止める。
車道を歩く道もあり、車はほとんど通っていなかったんだけど
登っている最中、左側車線を歩いていたら女の子3人組が声をかけてきた。

「そっちは危ないよ。車の進行方向と同じ車線で歩かないと。スピードある車が多いから、人が前方に見えてないとスピード落とせないでしょ。歩道ないときはこっちだよ」

と、登りの右側車線に誘導してくれた。
なるほど。あんまり気にしてなかったけど、カーブだったら危ないもんね。
ありがとう!とお礼を言って少しおしゃべり。

恒例のなぜカミーノ歩いているの?という質問をされたから

「自分で何かやり遂げたいっていうのもあるし、あと今はダイエットになるなって思ってる!健康的な体になりたいし痩せたい!」

と言ったら、同じ!私も痩せるために友達と1週間歩いてる!と笑いながら言ってた。その子たちは夏休みを利用して、一部の区間を歩いてるんだとか。
多分大学生くらいで、そういうコたちは他にもチラホラ見かけたから、カミーノデサンティアゴ自体、欧州では結構メジャーな女子旅なのかも。

日本だと、もちろん女子旅はあるけど。
歩く旅だったりバックパッカー的な女子旅は中々ないかも。
やっぱり日頃の疲れを癒す温泉だったり、買い物だったりキラキラしているお洒落旅が圧倒的に多い気がする。

健康のために、身体を引き締める旅を友達と一緒にめぐるのって素敵だな。自然での楽しみ方を日常的にやってるからこその発想かしら。
私も日本に帰国したら、友達と歩く旅行にいきたいな。

そしてもーね、彼女たちの歩くスピードの早いこと早いこと。
足の長さが違うんだろうな。羨ましい。。
ひとときの会話を楽しんで、カミーノ楽しもうねとバイバイ。

そうこうしているうちに、あっという間に夜も開けて
森の中に。

可愛い牛がいました。
うちの旦那は牛が大好きなので、写真を撮って後で送ってあげようとパシャリ。
日本じゃ中々見ない種類の牛がチラホラ。

遠いけど赤毛の子もいるのよ。
ただやっぱり午後12時を過ぎると足が重たい。。
やっぱり靴が重いのがしんどい。。買い換えようかなあ。
と頭の中でぐるぐる悩んでいると、冷たい山の水が出現!

見るだけで癒されるこの恵み。
本当は靴を脱いで足をつけたい!という気持ちをグッと我慢。

我慢して歩くと、最後にドネーションの休憩スポットも出現!
おひげの素敵なおじ様が管理していました。なんていい人。

彼はなんどもカミーノを歩き、今ではボランティアをしているとのこと。寄付(ドネーション)で成り立ってるから、気持ち寄付してあげてね。

私も寄付をして、オレンジジュースをいただきました。
あー疲れた体に染みていく。。
痛んだ足も少し元気になったかも。。

こういった場所が自然と確保されていくのって、キリスト教ならでは特徴な気がする。困っている人や、持たざる者に与えよ、的な。
宗教は詳しくないけど、でもそういうのに関係なく自然と親切にできる人でありたいな。

とか色々考えて歩き、なんとか足の痛みをカバー。
(何か考えてないと本当に足が痛かったの。。。)

そしてついに!

Pamplonaに到着!!
パンプローナは綺麗な街並みで、カミーノのフランス人の道の中で最初の大きな街。城壁にも囲まれ、14世紀の建物も残る歴史ある街。

そんな綺麗な街でも、足が痛すぎて。

まずは荷物を下ろさなきゃ街歩きもやってられん。
すぐにアルベルゲへ向かう。
そして道すがら これも天の助けかしら。靴屋を発見!
あーもう、こりゃ買うしかないだろう。

「カミーノ歩いてます。でも靴が重くて足がしんどくて。。カミーノ用の歩きやすい靴お願いします!助けて」と懇願。

おじさん、少し考えて

「あー、君の履いている登山靴は山にいいけど、カミーノは長時間歩くでしょう。軽くて、通気性が抜群に良いのがおすすめだな。負担少ないよ」

と、スニーカーが出てきたw
けどこれ、おじさん大正解。なんかもうね、履いた瞬間快適すぎて。一生分感謝!迷わず速攻買い!
お値段もお手頃。50ユーロとかだったかな。
使わなくなった登山靴は、カバンにくくりつけ。
いったんはお疲れさまでした。

軽い足で、気持ちも上がり13時ごろにアルベルゲに到着。
クレデンシャルのスタンプも順調。可愛いよね。

シャワーも浴びて、街に繰り出す。

この3日間経過して思ったのが、13時ごろに街についてアルベルゲにチェックインしたら空いているし。シャワーも混んでなくて最高だなと。
もし15時着だと混んでるんだろうな。
今のところ順調。

そしてこんな絶景を見ると、やっぱり疲れも飛ぶなー。
教会もたくさん見て回ったけど、やっぱりお酒が私を呼んでいる。。。

いそいそとバーへ。

「ウナ セルベッサ エ トルティージャ ポルファボール」
(ビールひとつとスペイン風オムレツください)
と、覚えたてスペイン語を使ってみた。
確かこれで5ユーロとかそのくらい?とにかく安いよ、スペイン。
あと、セルベッサ=ビール。
ビール党の私はこの単語を生涯忘れないでしょう。

最後に食後のジェラート。
チョコレート濃厚でおいしー!

ダイエットも含めての歩きだったはずだけどな。あれ。
でもたくさん歩いたもんね。問題なし。